今回の内弟子体験は、前回の参加に続く2回目の挑戦となりました。
この3日間を一言で表すなら、「自分の未熟さを知り、自分のこと以上に相手や全体へ目を向ける広い視野を得る機会になった」と言うことができます。
安藤先生による研修稽古からスタートした今回の3日間でしたが、面白いことに、そこでご指導いただいた次の言葉が、稽古だけでなくすべての場面に共通していました。
「仕手が自分のことばかり考えて稽古をするのではなく、受けの形や相手がどう動くかも考慮し、二人で共に稽古を作っていかなければならない」
この言葉を「合気道の技術」として捉えることは簡単です。しかし、これは単に道場の中や畳の上だけにとどまる話ではありませんでした。
内弟子として「先生が次にどのような動きをされるか」「会員の皆様や保護者の方々への配慮は行き届いているか」「社会的なマナーを守れているか」など、自分のことだけを考えていればよかった「参加者(カスタマー)」の立場から抜け出し、「運営側(スタッフ)」として全体を俯瞰して動く重要性を、安藤先生は研修稽古を通して示してくださっていたのだと深く実感しています。
そして、その広い視点を持って2日目・3日目と様々な同好会を巡る中で、明龍館が持つ大きな魅力に改めて気づくことができました。それは「同好会ごとに独自の魅力的な雰囲気が育っている」ということです。
移動の車中でジム先生とお話しさせていただいた通り、私たち明龍館の会員は非常に恵まれています。拠点ごとに異なる人々が集い稽古に励んでいるため、それぞれの道場特有の空気感や稽古スタイルの違いを肌で学ぶことができます。それぞれの良い点も課題も含めて素直に受け入れていくことで、指導や技の引き出しが増え、最終的に「相手の立場に立った稽古」へと繋がっていきます。
これこそが明龍館の大きな強みであり、魅力です。
しかしながら、一つの同好会に留まっているだけでは経験値のサンプル数が少なく、視野を広げるまでには至りません。2つ、3つと積極的に出稽古を行い、多様な方々と稽古を重ねて初めて、「自分本位の稽古」から「相手と繋がりを持った二人での稽古」へと昇華させることができるのだと感じます。
この価値は、指導補助として会員の皆様を観察させていただく中で確信に変わりました。だからこそ、この場をお借りして皆様に強くお伝えしたいことがあります。
【ぜひ臆せず、遠慮せずに様々な同好会へ出稽古に行ってみてください】
初めて会う方であっても決して壁を作る必要はありません。同じジム先生のもとで汗を流す、大切な明龍館の仲間でありファミリーです。自分のホーム道場はもちろん、多角的な視点と成長を得るために、ぜひ多くの方と交流し稽古に励んでいただきたいと思います。
結びとなりますが、私は今回の内弟子体験を通して「自分のこと以上に、相手や全体に目を向け深く考える」という姿勢を学びました。この学びを道場内だけでなく日常の生活にまで落とし込み、今後も精進を重ねてまいります。
丈一郎



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