2021年8月29日日曜日

目的と手段・・・8/28吹上

 この日も異常なまでの残暑。体温並みの気温、室温の中で息苦しいほど。コロナ禍や夏休みイベントの影響か、他の同好会の道場予約が変則的になり、また夏期特別稽古会や夏休みもあり5週間ぶりのジム先生の稽古となりました。


もう空気が自然発火するんじゃないかと思うほどの暑さの中、少年部8名+体験者2名、一般部18名での稽古でした。

まず体験者もいることですので構え、正座法、膝行法、基本動作を一通りやった後で受け身を時間をかけて行いました。

これはおにぎりやまについての説明・・・ではなく柔道でいうところの前受け身、前方に倒れる時、顔面を守り、手首や肘を痛めないための受け身。この後は前方回転受け身、紫・茶・オレンジ帯のみ前方飛躍受け身を行いました。

続いて技は回転投げ。審査には出ませんが非常にポピュラーな合気道の技です。少年部は仕方ない部分もありますが、知らない・できないでは合気道を修行しているものとしてはちょっと恥ずかしいです。

この後、紫・茶帯はもっと動きをつけた回転投げを行いました。どんな技かはこちらをみてください。
青帯・体験者は一ヶ条抑えの抑えの部分のみを行いました。

一般部も熊谷・坂戸からの振替稽古があり18名での稽古になりました。

相対での基本動作を行って早速、技に入りました。まずは後技両手持ち一ヶ条抑え(二)から。

補助動作などがあって白帯の方には覚えるのに骨が折れるかもしれませんが、とはいってもすぐに審査で出題されますから頑張って覚えましょう。

ジム先生からいくつかポイントを説明いただきましたがこの技を終える時、なんとなくでもポイントを総合して全体の流れを掴めたでしょうか?みていたら1つ目のポイントから2つ目に移った時、1つ目が消えてしまっている方が多数いらっしゃいました。3つ目のポイントでは前の二つが・・・。完璧に覚える必要はないですが(もちろん覚えるに越したことはないですが)、気持ちに余裕を持って途中で止めるなり、戻るなりして自分なりに理解した方がいいですね。ふわふわ、なんだか分かったんだか分かんないんだか・・・でやって焦って先へ行ってもむしろ効率落ちますよ。


続いては座り技両手持ち呼吸法(三)。
呼吸法などは本当にがむしゃらにやればいいってもんじゃないですよね?回数こなせば慣れるものでもないし。感覚を研ぎ澄ませて相手とのつながりを感じ、ぶつからない動きをしないとできません。手先のテクニックより呼吸。

最後は掛かり稽古で両手持ち肘当て呼吸投げ(二)。

ここでなぜかスタックする方が多数。なぜか?両手持ち自由技の時、DVDでは右足が前だから!!えぇ〜?!
落ち着いて考えればわかります。上述しましたが、心に余裕を持って対処しましょう。

この日の稽古で一番考えさせられたのが少年部の回転投げと一般部の肘当て呼吸投げでした。みなさん、合気道を始められたきっかけは人それぞれだと思いますが、武道・武術を覚えて強くなりたい、自分の身を守りたいという部分が少なからずあったはずです。
しかし、2年、3年と続けるうちに技を身につける=審査科目を覚えるということにすり替わっていないですか?さらに審査科目を覚えるために審査科目以外のものを切り捨てていませんか?技を知らなければ弱いままなのはもちろんですが、技を覚えて強くなれる、自分の身を守れるなら誰も苦労はしません。また技を覚えるのは強くなるため、術を身に付けるための手段であって、審査に合格するためというのとはニュアンスが違うと思います。
少年部に言いたいのは、道場にいる知らない人(このご時世ですから道すがらの知らない人とは言いません。せめて道場にいる人)に挨拶くらいできる程度の胆力を身につけてほしいのと、一般部にはもっと余裕を持つことです。
少年部に黙って技をかけるように指導する指導者は明龍館にはいないはずですが、号令をかけることすら躊躇する胆力であってはなかなか強くはなれませんし、技を覚えるのに汲々としてDVDでは右半身でしたなんて言っているようでは技ができたなんておこがましいというものです。どうもここ最近、審査合格が皆さんの究極的な目的に置き換わってしまっているようですので、厚かましくも苦言を呈しました。
あくまでも目的は強くなること、その手段として技を覚える、そして目安としての段級があり審査があるということ。そういうことだと思います。

齋藤







2021年8月26日木曜日

イメージ、感覚、先入観・・・8/21吹上

 コロナウィルスはデルタ株がますます勢力を増し、またまた緊急事態宣言が発令されました。このようなことを言うのは好ましくないのでしょうが、またか、と言う感がどうしても否めません。最初の宣言時のような「これからどうなってしまうのだろう」とか「自分のためにも、家族や友人のためにも、社会のためにも自粛せねば」といった緊張感や使命感が薄らいで来ています。今までコロナにかからなかったのはラッキーだったと言うくらいの気持ちで、かからない・うつさないよう、お互いに心がけたいものです。


21日の稽古は坂戸・熊谷の道場が緊急事態宣言に伴う一時閉鎖のため、振替稽古の方が見えていました。

少年部は7名。

基本動作から始め
正面打ち三ヶ条押さえ(一)。単独で行ってから相対で。

早出した一般部も一緒にやってます。

次の技は両手持ち天地投げ(一)。


後ろ足を丸く出した時に、相手との距離感に気をつけないと、相手が遥か遠くにいて寂しい思いをしますね。
どちらの技ももしかしたら青帯は初めてやる技だったかもしれません。でも青帯には難しかったかな?などと失礼なことを言う気は毛頭ありません。誰でも「初めて」があって経験するものです。一生懸命やっていました。

続いて一般部もさいたま、坂戸、熊谷の振替稽古を含め17名でした。
基本動作から始めましたが、皆さん白帯も相対でやりました。

白帯は黒帯からどんどんいいところを吸収してください。黒帯は白帯相手だと少し感覚が変わると思います。なぜそうなるのか?必ずしも「白帯が下手だから」ではありません。その証拠に安藤先生もジム先生も私たちが相手でも完璧な動作をされます。そして受けも自然に正しい形に導かれます。それがなぜなのか?

受け身は今回、剣を持って前方回転受け身、前方飛躍受け身を行いました。

技は片手持ち側面入り身投げ(一)と横面打ち側面入り身投げ(一)。基本動作で体の変更を重点的にやりましたのでイメージを固定したいと思いこの技を選びました。


片手持ちですとほぼそのまま体の変更ですが、横面打ちになると意識から体の変更がどこかに行ってしまいますね。

最後に剣取り一ヶ条投げを掛かり稽古で行いました。

この日、掛かり稽古で受け身の失敗から負傷してしまった方がありました。剣取りに限らず投げ技は一つ間違えば怪我につながります。受け身のタイミングが狂ったな、と思ったら決して無理して飛ばないでください。手をついても寝転んでも結構です。仕手も自分の技で投げられたらどうなるか、想像力を働かせて投げましょう。手加減は相手によって多少は必要ですが、手加減しろといってるわけではありません。稽古時は相手とのタイミングを合わせ調和をとりながら投げましょう。
怪我された方はどうぞお大事にしていただいて、また負傷が癒えましたら徐々に稽古を始めましょう。

ところで皆さん、技を行う時、基本動作でももちろんですが、どのようなイメージを持って行っていますか?真っ白な純粋な気持ちです!という素晴らしい修行僧のような方もいるかもしれませんが、大体は安藤先生やジム先生の技や動作をイメージされると思います。しかしそのイメージはすぐに消えて「あれ?どうやるんだったかな?」「これでよかったかな?」「かっこよく見えてるかな?」「褒められるかな?」という考えに変わってませんか?せっかくですから良いイメージはそのまま持続してやってみましょう。ただ自分の現実を見るとたやすくネガなイメージに囚われてしまいますがそれを変えない強い心を鍛えましょう。
先入観というとネガティブな言葉ですが、意識を変えてポジティブな良いイメージを予め持った新しい先入観でやってみましょう。
いやだ、だめだ、できないと思うと割合そのようになりがちです。面白い、いいな、やってみようと思うとどう変わるか?ぜひやってみてください。そして弱く至らない自分に負けない強い心を持てるよう鍛錬しましょう!

齋藤




2021年8月25日水曜日

Omiya 8/25

Today in Omiya we worked on Nikajo.

shomen uchi nikajo osae ichi, ni (tachi,suwari)

The main points were about making big movements, both when sliding forward and pivoting to create space.

The senior students also focused on proper use of the thumbs. Fun class!

 

2021年8月24日火曜日

Kazo 8/22

 ☆少年部

この日は、坂戸、熊谷同好会より出稽古参加ありましたので、総勢16名での稽古となりました!!

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全員で、「片手持ち側面入り身投げ(二)」


後半は分かれて稽古、

茶帯・紫帯・中学生組は、「片手持ち自由技」を行いました。

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最後は、二組に分かれての「受身リレー」で盛り上がりました。




☆一般

全員で「後ろ技両手持ち三ヶ条抑え(二)」

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その後分かれて、

茶帯・白帯組は「後ろ技両手持ち一ヶ条抑え(二)」

黒帯組は「後ろ技両肘持ち三ヶ条抑え(二)」、「後ろ技両肩持ち三ヶ条抑え(二)」、「後ろ技両肘持ち自由技」をかかり稽古で行いました。


2021年8月23日月曜日

Spoiled in Nagareyama


Out of all the 14 different locations Aikido Meiryukan uses weekly, only 3 have air conditioners - all of which happen to be in Nagareyama city.

Some would think this is a good thing in the sense of easy keiko. However, it just means in the mid summer we can do even more jiyu-waza than other clubs, and in the winter we can skip lengthy warms-ups and get right into hard training. So yes, we are spoiled in Nagareyama.

2021年8月16日月曜日

8/8 熊谷 がっちゅう便り

この日はジム先生がいらっしゃいました。また、坂戸から少年部5名、一般部2名、吹上から一般部1名の方々が出稽古に見えました。








★少年部 

正座法、片手持ち四方投げ(一)(二)、両手持ち呼吸投げなどを行いました。



背中が曲がらないように。膝が横を向かないように。




真剣な眼差しで向かい合います。




一般部の方も交じって呼吸投げ。




★一般部

・前方回転受け身








・動作を分解しながらの回転動作

     気を付けの姿勢から踵をつけたまま膝を曲げる

     腰を45度ひねる

     臍が向いている方の足を軸足として重心をかける

     軸足でない足を横に出す

     回転 ※回転の始めには軸足でない方の足も軸足の動きに合わせて踵が内側に入るように注意する。




 軸をきめる動作



・胸持ち一カ条抑え(二)

・胸持ち側面入り身投げ(二)

受けの親指が回転動作時に仕手の襟に巻き込まれない持ち方、上述の回転動作の⑤を胸を張って行う、などの注意点がありました。

回転動作の初動がうまくいくと受けの体が浮き上がって近づいてくる

仕手の軸足でない方の足の向きに注意





稽古後、ジム先生に仕手をお願いして自由技の受けを行いました。熊谷一般部のYちゃん、やる気全開です。






稽古の初めにジム先生から、「足の動きは前進動作と回転動作の2種類しかないので、回転動作が出来るようになれば半分の技は上手くなる。ただ、回転動作、前進動作を稽古中にずっとやるのは時間がもったいないので、出来れば家でやってみて下さい」とお話がありました。

家に畳がない場合、床やフローリングの上では裸足だと動きづらい、靴下を履くと滑る、という声があります。その通り! でも、滑り止め付靴下なら、回転動作の練習が出来ます😉 前進動作はちょっと難しいですが。 

三度の食事より合気道が好きだけど今まで家で出来なかった、という方はお試し下さい😆


2021年8月14日土曜日

8/14 Kasukabe


Although all the other Meiryukan clubs are off for Obon holidays, the Kasukabe club was up and going. 

Due to the holiday, more than half the Kasukabe members were absent. However, visitors from Kumagaya, Saitama, Nagareyama, and Noda showed up.

shomen uchi shomen iriminage ichi, shomen uchi yonkajo osae ichi, katate mochi kokyunage, ryote mochi nikajo shime


2021年8月13日金曜日

お盆休み前の稽古・・・8/7吹上

 暑いですね。

今日、いつも自分が仕事をしている部屋の外の気温を測ってみたらなんと50℃!!尋常な暑さではありませんね。こんな陽気ですからエアコンが効いた室内から一歩も外に出たくなくなりますが、そこは週一回のことですので思い切って合気道に出かけて適度に運動しましょう。ただし熱中症と脱水には十分に注意してください。

東京2020五輪も終了、私が最も印象に残ったのは柔道。日本選手の大活躍で連日金メダルの快挙でしたが、中でも女子78キロ級の濵田選手の寝技の強さでした。合気道には寝技がありませんので、濵田選手と試合する時はどうしたらいいのか?まあ、勝てる気は全くしませんが、いろいろ考えました。


この日はお盆休み前の稽古でした。本当ならこの日で中締め、暑気払いでお盆休みにしたかったのですが、このコロナ禍。それもなりませんでした。みんなで一杯はもう少し先まで取っておきましょう。

台風の影響か、稽古前はカンカン照りのこれ以上ない暑さ。夏らしくなりましたなんて言ってられない。冗談じゃないと言いたい程の暑さ。

とにかく暑さでやられないような稽古内容ということでやってみました。

とりあえず少年部には入り身ということを伝えようと、メンバーをジグザグに並べて避けながら歩くということをやってもらいましたが。。。

案の定というか。。。普通に歩いて左右にブレながら歩いていましたね。
まあ、仕方ないか。やっても見せたのですがポカーンとしてました。少年部にはまだ早いのか?入り身ができるといろいろ技も広がるんだがなあ。
気を取り直して杖、31の杖10までをやって突く、横面を叩くを思い出し・・・

杖取り一ヶ条投げ。投げというより受けは突くこと、仕手は入り身で捌くということをやりたかったのですがやっぱり遠慮なのか恐怖感なのかあまりうまく行かなかったですね。

それならば体術ではどうか?ということでくじけず正面打ち一ヶ条抑え(二)で入り身を意識させようと思いました。が伝わったかなあ。

最後はとにかく呼吸法。相手とのつながりを意識してほしい。

まあこの日は指導する側の思惑はあんまり伝わらなかったかな。でも大事なことなのでいつの日か思い出してもらえればいいです。思い出さなくてもそれはそれで仕方ない。

気を取り直して一般部。小田急線で痛ましい事件がありましたので、もしも自分が巻き込まれてしまったときどう対処できるのか、皆さんにも一緒に考えていただきました。
ちょうどこの日はT嶋さんがきていたので腕を思い切り掴まれたらどうするか?からやってみました。本当にこのような固い稽古には最適な人材です。いい稽古ができたと思います。
本当に強く握られたら離脱もうまく行きませんし、まして技などきれいにかかりません。
でも、常日頃行っている片手持ちの技を応用しなければ何のためにやっているのか?ということになってしまします。それは非常にもったいない。
諦めず、冷静に、できることを精一杯やると活路が開けるかもしれません。
続いて後ろから両腕をねじ上げられた場合。これもナイスなT嶋さん。
1対1であれば相手も両手が塞がっていますからこれ以上はそれほどひどくならないかもしれませんが。。。
相手に仲間がいたりすればできるだけ早く脱出しなければいけません。後ろ技がどれだけ応用できるのか、自分の稽古の成果を確認できたかもしれません。これはH嶋さんが上手に抜けていました。
そしておもむろに座り技正面打ち一ヶ条抑え(二)
座っているという自由度が低い状態で真っ向から打たれながら、線をずらしあわよくば技につなげることができるか?相手をつんのめらせられるのかがポイント。

そして刃物を持った奴が切りかかってきたらどのように体が動くのか?
私はこれまで幸いにして刃物を持った人間に襲われたことはないので、そのような輩が刃物をどのように扱ってくるのかがわかりません。
ようは突いてくるのか、振り回してくるのか、打ち下ろすのか???そんな状況からは避けるのが最善だと思いますが、もしも逃げられない時はどうすればいいのか?

今回の小田急線のように危険な状況はいつ身近に起こるのか、予想できない物騒な時代です。無理して立ち向かう必要は一切ないと思いますが、もし万一巻き込まれてしまったら、というシミュレーションは時には必要だと思います。仕手の方ばかりではなく、受けの方もその気になって襲わないと本当のシミュレーションにはなりにくいです。それは通常の形稽古でも同じことが言えると思います。そしてカタチだけに囚われそれを追い求めて、その形の意味を理解しなければ本当に空虚なものになってしまいます。難しいですね。

しかし、二枚上の写真、窓から見える空が青空というよりもうターコイズですね。
早く秋になってほしい、そしてコロナが終息してBBQやって肉食べながらビール飲みたい、と切に願って止みません。


8月14日はお盆休みのため吹上同好会はお休みです。21日から再開になります。

それでは。
齋藤