厳しい残暑も和らぎ、肌寒いほどの気候になりました。
コロナ禍による緊急事態宣言の影響で、各地の施設がさらに一時閉鎖などますますやりづらさも増していますが、吹上は施設の時間短縮の影響を受けるもののなんとか稽古できています。
ありがたいことです。
先週体験に来た少年部の兄妹が入会になりました。吹上としては久しぶりの新入会です。少年部の先輩会員はぜひ率先して仲良く、そしていろいろやることを伝えてください。
入会早々ではありましたが、受け身なども一緒にやりなかなかいいセンスを見せてくれました。この先が楽しみです!
技としては正面打ち一ヶ条抑え(二)を行いました。この技は最初にやる技、青帯の審査科目だからと言って軽んじてやしませんか?正直紫帯も含めて、青帯の審査でやった時からあまり進歩が見受けられませんでした。回転し終わり膝を畳につく寸前、外側の膝がなぜ腕の内側に来るのか?紫帯も下の級の人がそうなってたら言ってあげないと!
その後、白帯以外は正面打ち一ヶ条投げを掛かり稽古で、白帯は帯の結び方を一般部の先輩から教わりました。
難しいとは思いますが、自分で投げ飛ばした感覚ができるといいのですがね。やはり仕手は自分の形をやるだけ、受けは痛くないようにそっと行く。。。というお馴染みの光景で指導する側も悩みますね。スポーツ武道のように何々をやったら何ポイントとか、背中が畳についたら投げ技の効果がなくても一本とか、合気道にもそんな形で回転動作をしたら2ポイント、残心が決まれば3ポイント合計で仕手の勝ちとか、そんな風であればそれでもいいのですが、残念ながらそうではないのでしっかりやらないといけませんね。
一般部は今日は6−8級から昇級までの基本技のおさらいを行いました。もう少し白帯の方の参加があるかなと思っていたのですが、このご時世では仕方ないところです。さすがに忘れた!できない!という茶帯、黒帯はいませんでしたが若干技のポイントを流してしまっているところがありましたので注意しましょう。
わからないところは相談しながらやってみてください。最後10分は皆さんにお返しして各自、自分の審査稽古を行いました。
わからないところは相談しながらやってみてください。最後10分は皆さんにお返しして各自、自分の審査稽古を行いました。
正中線という言葉は皆さん稽古中によく聞くと思います。ただ技の中で意識できていますか?仕手の時、正中線を捉えたなとか、うまく正中線を外して捌けたなとか。受けの時は逆に正中線に入られた、外されたとか。合気道の場合は拳で殴り合うわけではないし、剣で撃ち合うわけでもない、逆関節や絞め技もなく、怪我の心配が少ないというのがいいところであり悪いところだと思います。いいところはともかくとして、悪いところは緊張感に乏しい。決してふざけてるとかいうことではなく、会員同士の稽古で正面打ちの威力に怯まないじゃないですか?だから打つ方も受ける方もふんわりマイルド。自分の正面の相手に殺気がないじゃないですか。まあ、殺気までははなくてもいいのですが、リアリティが乏しい。
芝居がかってもいいのでもう少し「ボヤボヤしてたらやっちゃうぞ!!」ってところを出してもいいんじゃないかと思います。その一つが正中線。人間の急所でありバランスの中心。それを取る、外すが運命の分かれ道、生き死にの境界線くらいの気持ちを持ってみてください。
他の武道・武術をやってる人たちに「合気道は踊りみたい」なんて言わせたくないじゃないですか?そのためにはリアリティ。技も冴えてくると思います。相手を壊そう!と煽ってるのではなく、相手をむしろ生かすために厳しくリアルな技でやってみたらどうでしょう。
気の持ち方ひとつで変わります。
齋藤
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