2022年12月14日水曜日

習慣・・・吹上

 現金なものでサッカーW杯も我が日本チームが敗退してしまうと、もはや過去のこととして話題に上ることの方が多くなりました。三笘選手はあの折り返しはラインを割っていたと思っていたとか、秘話、裏話が巷を賑わせています。

また、昨晩は「モンスター」井上尚弥がバンタム級世界四団体統一を果たしました!インターネットで中継を見ていましたが、ノーガードどころか両手を後ろに組んで相手の打ち込みを誘う胆力の太さに驚愕しました。次回からは階級を上げるそうですが頑張っていただきたいものです。

ところで、さる古武道の先生から伝え聞いたお話で印象深かったものがありましたのでご紹介いたします。

昔々、日本がまだ江戸という時代だった頃、ある所に手裏剣の達人がいらっしゃいました。そのお方は毎日決まった時間に手裏剣の稽古をされていたのだそうです。それこそ毎日、雨が降っても、槍が降っても、です。

然し寄る年波には勝てず、床に臥せる日が多くなってしまったそうです。それでもお付きの人にかかえられながらも、稽古をしていたそうです。

ただ、投げる本数は日に日に少なくなってきて、病状も悪化するばかり。

お付きの人もすっかり諦め今日か、明日かという状況。

でもこの先生はただものではない。稽古の時間に病床からお付きの人を呼び、稽古場に運んでもらいただ一投、手裏剣を投げ力なく的に当たったそうで満足そうにされた先生はまた床に横になりただひと言、「XXXXXX(先生のお名前)、今生の稽古、これにて終了」と仰り生きを引き取ったそうです。

自分の寿命を悟った(とされる)もと新撰組の斎藤一が自宅床間で正座をして事切れていた、と言うエピソードもすごいなと思いましたが。。。

なくなるその日、その瞬間まで稽古をし続ける、本当の習慣とはこういうことなのだろうなと感銘を受けました。

自分には出来るのか?するつもりはあるのか?覚悟はあるのか?

自問すれども自答はできず。

せめてお話は何時も胸に留めておこうと思います。








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