2022年12月2日金曜日

技を信じる・・・吹上

今朝はサッカーW杯のグループリーグでドイツとスペインと同組になった我らが日本チームが堂々強豪二カ国を破り、予選突破、ベスト16になりました。

私は100%グループリーグ敗退を予想して疑っていませんでした。絶対に勝てるわけない、と思っていました。

ところがコスタリカにいいところなく負けておきながら、強豪国には2−1の逆転勝ち。

びっくりしたなんてものではありません。色々と要因はあるのでしょうがとにかくできればベスト8、あわよくば。。。これはいくらなんでも調子に乗りすぎ。キャプテン翼じゃないんですから。

今回の内容は「だから」ではないのであらかじめお断りしておきますね。

唐突ですが正面打ち・横面打ちの2の技、三ヶ条の2の一回目の引きとか打ち技の正面/側面入身投げについて、私も以前は相手の手を掴んで引っ張るということをやっていました。今、会員の皆さんにも結構同じ事を言って注意しています。

Q:なぜ引っ張ってしまうのか?

A:相手の手を掴んで引っ張った方が相手が動いてくれるから。

というのが予想される答えですが、実はそれが反対で掴んで引っ張る方が相手は重くなり自分は動きにくくなります。掴まない方が相手を軽く動かすことができ、自分も動きに無理が少なくなります。小手返しの崩しも同様で、相手の小手を引っ掛けるくらいでちょうどいい。

剣を扱うと本当によくわかりますが、柄を全力で握り込んでしまうと自分の上体が固まり剣が扱えなくなってしまいます。剣は掴まないわけにはいきませんが、軽くふんわり持ちインパクトの瞬間に握りを絞めるような感じが良いような気がします。剣の方では私も新米・初級者もいいとこですので、いつも力まないように先生から注意を受けています。ふと思い出したのですが、かつてのプロ野球打撃三冠王、落合博満のグリップも力んでなかったですね。

理(ことわり)通りに動くと自ずと相手が技にかかってしまう。合気道も形稽古ですからそういうことが繰り返し何度でも試すことができます。

ある先輩の言葉ですが「技を信じる」ということだと思うのです。自分の先入観や経験の範疇から抜け出さないと新しいことが身についていかない、教えの通りやってみる。自分の常識からかけ離れていて「そんなわけないよー」と思っていてもやってみる。そうすると意外にうまく技がかかったりする。すると楽しくなる。楽しくなるとどんどん稽古したくなる。そうすると少しずつ上手くなってくる。

こんなスパイラルでいきたいものです。


 齋藤

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